歯科の手術・入院について
手術・入院に
ついて
手術の流れ
手術前 術前検査
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●手術日より約7日前(多少の前後あり)に術前検査(血液検査、凝固系検査、X線検査、エコー検査など)を行います。指定の時間に絶食で来院して下さい。お預かりの検査となります。
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●検査結果によっては予定通り手術が行えない場合もあります。その際は一旦手術を延期し、治療後に手術となります。
手術当日 麻酔
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●当日は絶食絶水で朝9時に来院頂き、お預かりします。
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●麻酔の準備をします。点滴を付け、抗菌剤、鎮痛剤などを投与します。
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●麻酔導入薬を投与し、ガス麻酔で麻酔を維持します。
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●各種生体モニターを付けて麻酔を維持します。
手術当日 口腔内検査→診断
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●口腔内の視診、触診、プロービングなどを行い、歯や歯周組織を病状を調べます。歯科X線検査(20~30枚位撮影、病状により増減します)と併せて最終診断します。
手術当日 歯科処置
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●抜歯などの痛みを伴う処置の場合は、処置前に局所麻酔を行います。
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●処置内容や体の状態に応じて麻酔を調整し、鎮痛剤を
追加します。 -
●必要な歯科処置を行います。
- ①軽度~中等度歯周炎
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スケーリング(歯肉縁上、縁下のの歯石除去)、ルートプレーニング(歯根表面を滑らかにする)、キュレッタージ(歯肉内側の不良な壁の除去)、ポリッシ ング(歯の表面の研磨)などの処置をします。
- ②重度歯周病
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抜歯:歯肉粘膜を剥離、歯を除去、不良な組織を除去し、抜歯窩を清掃して縫合します。治癒促進のため、抜歯窩や残りの歯に骨補填材などの材料を用いて歯周外科処置を実施することがあります。
- ③乳歯抜歯
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本来脱落するはずの遺残した乳歯を抜歯します。1才以上の乳歯は癒着が進み、抜きにくく歯槽骨を削りながら抜歯することがあります。(難抜歯)。また、咬合調整のため永久歯を抜歯することもあります。
※①~③は一例です
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●処置後、麻酔を切り、覚醒させます。
手術後 入院
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●抜歯後などはダメージが大きいため必要に応じて入院となります。
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●回復状態をみて退院の日程を決めます。
(手術の負担も少なく、術後の状態が良い場合は日帰りのこともあります。)
手術後 処置後の説明、 退院
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●検査結果、診断、処置内容、投薬、食餌を含む術後の
管理方法について説明します。 -
●説明後、退院となります。
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●次回指定の日程で受診して下さい。
手術後 再診~定期検診
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●抜歯した場合などは術後の経過をみます。
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●ホームケアの方法、今後の維持管理について
説明します。 -
●定期的に歯科検診を受診してください。
※歯の手術は一度実施したらそれで終了ではありません。普段の飼い主様によるホームケア、動物病院による定期的な検診と専門器具を用いた歯科処置(*PMTC)が必要です。 -
*Professional Mechanical Tooth Cleaning:プロによる専用器具を用いた歯面清掃
手術にあたっての注意事項
●同意書に必ず署名と押印をお願いします。
●手術当日は約12時間前からの絶食、約4時間前からの絶水で来院下さい。朝食べてしまった場合は延期になる
可能性があります。
●院内感染を防ぐため各種予防接種(1年以内)、外部寄生虫予防薬(1ヶ月以内)をお願いします。
入院について
●アレルギーのある場合はフードを持参下さい。
●特にタオルや毛布、食器類は持参して頂くことはありませんが、どうしても持参される場合は名前の記入を
お願いします。(紛失、破損に対する保証はできかねないことがあります)
●院内感染を防ぐため各種予防接種(1年以内)、外部寄生虫予防薬(1ヶ月以内)をお願いします。
面会について
●感染症などの情勢によっては面会をお断りすることがあります。
●動物への負担も考慮し、なるべく短時間で最少人数での面会をお願いします。